ストレスってなに? 原因と対処法をやさしく解説

🟡季節の変わり目に注意したい、犬と猫のストレス
気温や日照時間、生活リズムが変化する「季節の変わり目」は、人と同じように犬や猫も体調を崩しやすい時期です。気づかないうちにストレスを感じていることも多く、放っておくと行動の変化や健康トラブルにつながることがあります。
今回は「ストレスとは何か」から、犬猫が見せるサイン、そして家庭でできるケア方法までをやさしく解説します。
🟡ストレスって何?
ストレスとは、外からの刺激(環境・人間関係・気温の変化など)によって、心や体に負担がかかっている状態をいいます。
これは人間だけでなく、犬や猫にも同じように起こります。
たとえば、環境が変わる・家族の生活リズムが変化する・気温差が大きい、などの刺激により、「自律神経のバランス」が乱れると、体調や行動に変化が現れます。
ストレスは悪いものと決めつける必要はありませんが、過剰なストレスが続くと免疫力の低下や行動異常につながるため注意が必要です。
🟡犬と猫のストレスサイン
犬や猫は言葉で「つらい」と伝えられません。
そのため、ストレスのサインを見逃さないことがとても大切です。
代表的なサインには次のようなものがあります。
・食欲が落ちる、または過食になる
・毛づくろいが増える(猫では特に顕著)
・無駄吠え・鳴き声が増える
・排泄の失敗が増える
・眠りが浅く、落ち着きがない
・体をかく、なめる行動が増える(皮膚トラブルを伴うことも)
・飼い主から離れたがる、逆にべったり甘える
このような行動が続くときは、体調の変化や病気が隠れている可能性もあります。
気になるサインが見られたら、早めに動物病院に相談しましょう。
🟡よくあるストレスの原因
犬や猫がストレスを感じる原因はさまざまです。
・気温や湿度などの環境の変化
・引っ越しや模様替えなど、生活空間の変化
・飼い主の留守が増えた
・新しい家族やペットが増えた
・音やにおいに敏感に反応している
・病気や痛みによる身体的ストレス
特に季節の変わり目には、気温差による自律神経の乱れや、生活リズムの変化が影響しやすくなります。シニア期の子や、環境変化に敏感な性格の子ではより注意が必要です。
🟡飼い主さまにできるストレス対策
ストレスを完全になくすことはできませんが、安心できる環境づくりが最大の予防になります。
①生活リズムを安定させる
毎日の食事・散歩・就寝時間をできるだけ一定に保ちましょう。
②安心できる居場所をつくる
静かで落ち着ける空間を確保してあげると、心の安定につながります。
③スキンシップを大切に
優しく声をかけたり、なでたりすることでオキシトシン(安心ホルモン)が分泌され、ストレスをやわらげます。
④遊びや運動で発散を
おもちゃや散歩で軽い運動を取り入れると、エネルギーをうまく発散できます。
⑤体調チェックを習慣に
ブラッシングや抱っこの時に、毛並み・皮膚・体重の変化を確認しましょう。
🟡まとめ
犬や猫のストレスは、小さな変化に早く気づくことが何より大切です。
「少し元気がない」「最近よく鳴く」などのサインを感じたら、無理に我慢させず、まずはゆったりとした時間を一緒に過ごしてあげてください。
それでも改善が見られない場合は、体調の不調が隠れていることもあるため、早めに動物病院を受診しましょう!
