晩秋を迎える今、必ずチェックしよう! 冬のヒーター・暖房の安全対策

朝晩の冷え込みが強くなり、そろそろ暖房が必要だな、と感じる季節になりました。犬や猫にとっても、寒さ対策は必須です。でも、ストーブやヒーターを使うときには、やけどや感電の危険があること知っておくことも、もっと大切です。今回は、動物たちが安全に冬を過ごすための暖房器具の使い方についてご紹介します。
🟡ヒーターやストーブで起きやすいトラブル
ヒーターやストーブの近くに寄りすぎると、次のような事故が起こることがあります。
- 低温やけど
直接触れなくても、じんわり温かい面に長時間あたることで皮膚が炎症を起こします。
特に高齢の犬や猫、毛の薄い子、寝たきりの子は要注意です。 - 被毛の焦げ・火災
ストーブの吹き出し口やパネル面に毛が触れて焦げてしまうケースもあります。
毛に静電気がたまりやすい冬は、火花にも注意が必要です。 - 感電事故
ヒーターやホットカーペットのコードを噛んでしまうと、口の中に火傷を負ったり、最悪の場合は命に関わる感電を起こすことも。とくに好奇心旺盛な仔犬・仔猫の時期は要注意です。
🟡サーモスタット付き製品を選ぼう
最近のヒーターや電気マットには、サーモスタットが内蔵されているものがあります。サーモスタットとは、設定温度に応じて自動で電源をオン・オフし、温度を一定に保つ装置のこと。
この機能があると、低温やけどを起こすリスクを軽減できます。ただ、毛布やベッドの下にヒーターを入れると熱がこもりやすくなるため、「中」〜「低」設定で使うこと、自由に出入りできる環境をつくることが大切です。
🟡コードの感電対策も忘れずに
コードを噛むことで起きる感電は、口の中のやけどやけいれん、呼吸停止などの重い症状を引き起こすことがあります。万が一感電した場合は、まず飼い主さんが絶対に素手で触らず、ブレーカーを落としてから救出しましょう。その後はすぐに動物病院へ。電流が体内を通った場合、外見は軽い火傷に見えても、心臓や肺にダメージを受けていることがあります。
感電を防ぐために:
- コードを保護カバーで覆う
- 家具の裏など、ペットが届かない位置に配線する
- コンセント周りのホコリや水分にも注意する
また、長時間お留守番をする日は、タイマーやリモート電源を利用するのもおすすめです。電源の切り忘れを防ぐことで、火災や過熱事故のリスクも減らせます。
🟡ペットが快適に過ごせる温度の目安
犬や猫の快適温度はおよそ20〜25℃前後。高齢の子や短毛種はやや高めに、若くて活発な子は少し低めでも大丈夫です。部屋全体の温度を確認する習慣をつけましょう。
また、暖房による乾燥も皮膚トラブルや静電気の原因になります。加湿器を併用することで、体感温度も上がりやすく、乾燥予防にもつながります。冬場はフードや水の摂取量も減りがちなので、こまめな水分補給を意識しましょう。
🟡安全・快適な冬を過ごすために
寒さ対策はペットの健康維持に欠かせません。でも、「暖かい=安全」とは限らないのが暖房器具の怖いところ。
ストーブやヒーターを使うときは、
- サーモスタット付きの製品を選ぶ
- ペットが自由に移動できるようにする
- コードやコンセントを噛まれない工夫をする
これらに配慮することで安心して冬を過ごせます。暖房器具の使い方をほんの少し工夫するだけで、大切な家族を守ることができます。
今年の秋冬も、安全でほっこりあたたかい時間を過ごしましょう。
