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冬の蓄え、これからどうする? 春に見直したいやさしい体重のおはなし

冬のあいだ、なんとなく体が丸くなった気がする。抱っこしたときに「あれ?」と思ったり、写真を見返して気づいたり。そんなふうに思われたことはありませんか?

でも「寒かったし、仕方ないよね」「ぽっちゃりしているぐらいが可愛いよね」と感じている方も多いと思います。

実はそれ、とても自然なことです。

寒い季節は活動量が減り、体はエネルギーをため込もうとします。人と同じように、犬や猫にも“冬の蓄え”が起こります。

だから、太ってしまったことを責める必要はありません。

ですが——
そのまま春〜夏を迎えてしまうと、体への負担は少しずつ続いていきます。

体重が増えると、まず影響を受けやすいのは関節です。
将来的に痛みの原因となることがある変形性関節症も、体重管理が大切だといわれています。

また、体重増加は代謝のバランスにも影響します。
例えば糖尿病は、体重と深く関わる病気のひとつです。

さらに、これからどんどん暖かくなっていく中で、致命的に恐ろしいのは熱中症。ぽっちゃりした子ほど体にも熱がこもりやすく、特に短頭種(パグ・フレンチブルドッグなど)は外気が体に入りにくく、ゼーゼーしているうちに急に発作を起こすこともあります。

「ちょっと丸くなった」「ぽっちゃりしてきた」は、動物たちの未来からの「病気に気をつけて!」のサインかもしれません。

しかし、よくあるのが「そんなに食べていないのに太る」という声です。

実際には——
・おやつのカロリーが思ったより高い
・フードを量るときに少し多めになっている
・避妊・去勢後に代謝がゆっくりになっている
・冬の散歩時間が短くなっている

ほんの少しの積み重ねが、体重に表れます。

そして意外と多いのが、“家族みんなが少しずつあげている”パターン。悪気はなくても、愛情が重なればカロリーも重なります。

だからこそ、春はチャンスです。

暖かくなり、動きやすくなり、散歩も楽しくなる季節。
急に食事を減らすのではなく、
「ほんの少しだけ見直す」ことから始めてみませんか?

✔ フードをきちんと量ってみる
✔ おやつを半分にしてみる
✔ 散歩を5分だけ長くする
✔ おもちゃ遊びの時間を増やす
✔︎適切な温度管理

それだけでも、体はきちんと応えてくれます。

特に猫さんの場合は、急激に食事量を減らすことは危険です。
無理な制限は肝リピドーシスという状態につながることもあります。

ダイエットは「結果として体重が適正になること」。無理な食事制限でも激しい運動でもなく、「体を正しく整えてあげること」です。

体重計の数字だけに一喜一憂しなくて大丈夫。触ったときに肋骨がうっすら感じられるか、上から見たときに少しくびれがあるか。歩き方はどうか、家での活動量はどうか…そんな変化を、ゆっくり見ていきましょう。

春は、リセットの季節。
冬の蓄えを、これからどうしていけばいいか、前向きに考えるタイミングです。

無理なく、続けられる方法を。気になることがあれば、いつでもご相談ください。一緒に、やさしく整えていきましょう。