涼しくなったら要注意! 動物たちの「秋の五月病」とストレスサイン
秋の気配が少しずつ訪れ、心地よさを感じる季節になりましたね。
でも実はこの時期、ワンちゃんやネコちゃんも体調を崩しやすいんです。
9月は、家族の夏休みが終わってお留守番が増えたり、急な気温の変化があったりと、ちょっとしたストレスがたまりやすい季節。「なんだか元気がないな」「いつもと違うかも?」そんな変化は、動物さんたちからの小さなSOSかもしれません。
🔴動物たちが出しているストレスのサイン
元気そうに見えても、気づかないうちにストレスが表れていることがあります。
🔴行動の変化
- 毛づくろいのしすぎ・自身の肢先などを噛み続ける
お腹や足を舐めすぎて赤くなってしまうことも。 - 吠える・鳴くが増える
「かまって!」と不安を訴えているのかもしれません。 - 物を壊す・噛む
ストレス発散やエネルギーが余っているサイン。気を引きたい気持ちもあり。 - 隠れて出てこない
安心できる場所から出てこないのは、不安の表れ。来客や宅配などでも起こります。
🔴体のサイン
- 下痢や嘔吐が増える
- 毛が抜けたり皮膚が赤くなる
- 食欲が増えたり減ったりする
🔵おうちでできるストレス解消法
ちょっとした工夫で、動物さんたちの気持ちはぐっと楽に、動物さんたちの生活の質もぐっとアップします。
- お散歩は“質”を大切に
涼しい時間に出かけて、草むらや公園で匂いを嗅がせてあげましょう。「クン活」はワンちゃんにとっては立派な気分転換です。 - 安心できる居場所を用意
お気に入りのベッドやクレートを、家族が見える場所に置いてあげると安心感につながります。 - 頭を使う遊びを取り入れる
おやつを隠したり、知育おもちゃで遊ばせたりすると、夢中になれて満足感が得られます。(ノーズワーク)
また、日常の声かけも大切です。短い時間でもいいので、名前を呼んでなでてあげるだけで安心感が高まります。私たちと同じで「大切にされている」と感じることが、心の安定につながります。
🔵サプリやフェロモン製剤を取り入れるサポート
最近は、動物病院で利用できるストレスケアの選択肢も広がっています。
たとえば、
- リラックスを助ける成分を含むサプリメント
L-トリプトファンなどの天然由来成分が、落ち着きをサポートしてくれます。どうしても問題行動が消えない場合は、お薬で治療する場合もあります。 - フェロモン製剤
母犬や母猫が子どもに与える安心の匂いを再現したスプレーや拡散器、首につけるリングなどがあります。新しい環境に慣れにくい子や、分離不安気味の子に効果的で、旅行や引っ越し時にも役立ちます。
こうしたアイテムは「環境の変化に敏感な子」の強い味方。おうちでの工夫と合わせて取り入れることで、より安心して秋を過ごすサポートになります。
🔵こんなときは迷わず病院へ
- 2週間以上、同じような症状が続く
- 急に体重が減ってきた
- 自分の体を噛んで傷つけてしまう
こうした場合は、ストレスではなく病気が隠れている可能性があります。早めにご相談ください。
🔵秋を元気に乗り越えるために
秋は人も動物さんたちも、新しい生活リズムに慣れていく季節です。
小さな変化に気づいてあげることで、大切な家族が安心して過ごせます。
飼い主さんのちょっとした気づきと優しいケア、そして必要に応じたサプリや病院でのサポートが、ワンちゃんネコちゃんの笑顔を守る大きな力になります。大切な家族に声をかけながら、心と体の両方からペットを支えてあげましょう。
一緒に過ごす時間を大切にしながら、動物さんたちとの心地よい暮らしを楽しんでくださいね。